群馬県と言えば、「上毛かるた」。県の名所を句にした「上毛かるた」は、学校でも活発に使われていています。そこで、群馬県の企業からの依頼で、「プログラミングカーを使ったかるた取り装置」を作り実施しました。
まず、作ったプログラミングカーの外観です。3Dプリンターで制作した腕の先端に磁石をつけています。その腕は、サーボモーターで上下させます。かるたの裏面には、クリップをつけているので、磁石でつきます。
こんな感じで、アームが動くようになっています。
次に、プログラムです。マイクロコンピュータは、Micro:bitです。いつもならA・B・A+Bボタンを使用するところですが、イベント用なので傾きセンサーを使って「前後・左右」に動かし、さらにAまたはBボタンを押すことでかるた取り用のアームが上下するようにしてみました。
それと、今回はソフトボールの試合会場でのイベントなので、「しなのカー」に発泡スチロールで作った半球をかぶせて雰囲気を作りました。ソフトボール風やテントウムシ風ですが、かぶせるだけで楽しい感じが演出できました。
動いている様子のビデオは、こんな感じです。
プログラムは、「しなのカー 拡張ブロックのページ」にアップしています。2つのmicro:bitを使って、1台はコントロール用(傾きセンセーで前後左右・ボタンでアームの上下)、もう一台は「しなのカー」でBluetooth通信でつなげてコントロールしています。
複数台で競い合いながらかるた取り、楽しいですね!
傾きでコントロールするのはちょっと難しそうでしたが、その方が簡単に取れないので、よかったようです。
このプログラミングカーを作ってイベントを実施していたところ、うれしい出会いがありました。
養護学校の先生がおいでになり、このプログラミングカーを学習に使用したいとのお話があり、購入されました。話を聞くと、車椅子の子を教えているので、このプログラミングカーを使ってかるた大会を開きたいということでした。とても熱心な先生で、プログラミングを一部考えさせた上で、かるた取りをしたそうで、とても楽しかったという報告も頂きました。写真はアップできないということだったので、こんな感じの想像図です。みんな一緒の「かるた大会」、いいですね!
これと一緒に、かるたの読み上げ装置を制作しました。非接触カードを利用し、カードをかざすと句を読み上げます。ハードは、RaspberryPiを使用しています。
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