クリップモーターの記事をアップしたところ、知り合いの先生より、そのままエナメル線を巻き付ける方法がよいのではという意見をいただきました。確かに、前回の装置は中途半端で、電池に巻き付けて作ったコイルの重心を安定させる部品でした。そこで、エナメル線そのものを直接巻き付ける部品も作ってみました。

この部品にエナメル線を巻き付けて回したところ、こんな感じに回りました。

しかし、設計が悪いせいか、重心がなかなか合わずに、以前より悪化しております(涙;) 巻き付けていくエナメル線が部品の中で前後するために、結局偏ったときの重心が軸の芯と一致していないようです。時間をかけて、巻き数と重心の位置を合わせた設計もできるかもしれません。
次に、左右のクリップの高さですが、教科書的にやると、ラジオペンチでクリップを伸ばした後に曲げて輪を作るのですが、高さが合わない原因にもなっていると思ったので、写真のようにそのままクリップを延ばして紙コップに貼ってみました。これが良いかどうかは微妙ですが、高さ合わせ自体はできるようです。この高さ調整部品も3Dプリンターで作れそうなので、機会があったらやってみたいと思います。
以上、いろいろやってみましたが、だれでもが回せるクリップモーター部品までは行きませんでした。一番感じたことは、教育現場を離れているので、実際に作った部品が本当に効果があるかどうかの検証ができない点です。これは、プログラミング教材を開発したり、テキストを書いていたりするときも同じように感じます。だから、時々小中学校で授業をさせてもらって、子どもたちの反応や、指導の順番などを考える貴重な場になっています。
どなたか、試してみたい方がいらっしゃったら、ご連絡いただけば、部品をお送りします。
それにしても、3Dプリンターって、便利ですね。教育現場でも、このような装置が気軽に使用できるようになったら、教育も変わっていきそうです。
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